実践ビジネス英語 Lesson 23: Money Matters~お金の事

 

こんにちは。帰来堂鍼灸療院の坂光です。
先週のNHKラジオ第二「実践ビジネス英語」のテーマはMoney Matters~お金の事でした。

その中でお小遣いのことを”Allowance”というのだと学びました。
Allowというと許すとかさせるという意味ですので、いささか意外でした。

Allowanceに関して、「娘が大きくなったらお小遣いを与えますか?」と質問されてヘザーさんは下記のように返答しました。

Yes. And I plan to tie it to her doing certain chores: 
Taking the trash out, washing the dishes. That sort of thing.
It’s important to understand that money comes from work.
You don’t get it for nothing.ビジネス英語ディクテーションより)

はい。何がしかの家事をしたらお小遣いをあげるようにするつもりです。
ゴミをだすとか、お皿を洗うとかそういうことです。
お金は仕事の結果もらえるものだと理解することは重要です。何もしなければ得られません。

ということなのですが、それだと逆に「お小遣いをもらえなければお手伝いもしない」「お手伝いをすれば報酬が得られるもの」ということにならないでしょうか。

ケニア人ボランティアと啓発活動における「謝礼」

お金に関することで思い出したのは、ケニア人ボランティアに対する「謝礼」です。

ケニアでの無料医療活動では、私たち日本人スタッフを手助けしてくれるケニア人ボランティアがいました。
彼らは通訳、受付、薬局など様々な役割を担ってくれました。
毎年参加するメンバーもいて、その人たちは年々仕事を覚え、とても頼りになる存在でした。

鍼灸治療に並ぶ患者さんに問診をするボランティアのリリアンさん。

でも彼らはボランティアとは言いながら、無償ではなく、お金を要求しました。
私たちが直接要求されることは無いのですが、現地の協力団体が支払いを求められ、結局そのお金は私たちが支払うことになるのです。

現地の協力団体は、私たちが帰国した後、村の人たちに対してHIV/AIDSについての正しい知識を伝えたりする啓発活動を実施するのですが、そこに参加する村の人たちにもやはり謝礼を支払わないといけないのです。彼らはそれを”Refreshment”と呼んでいました。
知識を教えてもらって、その上さらに「来たから」というので謝金を求めるというのは何とも釈然としないことです。

現地の風習ですから、私たちがどうこういう話ではありませんが、そのための資金が負担であること確かで、小さな組織が地域のための活動を開始しようとするときに大きな障壁になってしまっています。