Photo obtained via https://www.worldaidsday.org/

12月1日は「世界エイズデー」~World AIDS Day

こんにちは。
帰来堂鍼灸療院(千種区池下)の坂光です。

昨日12月1日は世界エイズデーでした。

世界エイズデーは、世界規模でのエイズ蔓延の防止、エイズ患者やHIV感染者に対する差別・偏見の解消を目的とし、1988年に世界保健機関により定められた国際記念日(国際デー)である。毎年12月1日が世界エイズデーとされている。

シンボルは、レッドリボン。これは、感染者・患者への連帯を表す。世界中でさまざまなイベントが行われ、今もなお世界中でエイズで苦しんでいる人に向けてメッセージを送り、啓発活動を通じてエイズまん延防止と患者・感染者に対する差別・偏見の解消を図ることを目的としてキャンペーンを行う。Wikipediaより

エイズデーは「感染者・患者への連帯を表し、啓発活動を通じてエイズまん延防止と患者・感染者に対する差別・偏見の解消を図ることを目的」としています。
私が所属しているNPO法人アフリカ支援 アサンテ ナゴヤが支援しているケニアの農村からも”We are also planning to celebrate world aids day on 1st DEC 2017 with the rest of the world.”(2017年12月1日の世界エイズデーを世界と共にお祝いするつもりです。)というメッセージが届きました。
連帯を表すイベントなので”celebrate”するのですね。

名古屋でも「世界エイズデー in NAGOYA」として、毎年栄地区で啓発活動が実施されています。
今年は私は参加できませんでしたが、過去には何度か出かけております。

サハラ砂漠以南のアフリカにおけるHIV/AIDS

私自身はHIV/AIDSについて、それほど詳しいというわけではありません。
2011年から関わっているケニアの農村での無料医療活動には、感染症やHIV/AIDSを専門とする医師や薬剤師といった方々が参加されています。その方々のお話をお伺いしたり、アサンテ ナゴヤのイベントでの報告を聴いたりして勉強させて頂いています。

また、ケニアの協力団体から彼らが実施している啓発活動等について報告を受けたりもしていて、現地の状況について教えてもらっています。

HIVは性感染症ですので、社会のあり方を反映していて、日本とケニアでは大きく状況が異なります。
ケニアではHIVの蔓延を防ぐためには、弱い立場にある女性のエンパワーメントが必須です。
この場合のエンパワーメントとは、女性たちに知識を与え、勇気づけ、現状を変える力を発揮できるようにすること、というような意味でよいのではないかと思います。

このような記事もあります。
サブサハラでHIVに新たに感染した若者の4分の3が女子、ユニセフが警鐘

ケニアのHIV検査施設にあったポスター

私たちが活動している村は、ヴィクトリア湖に近いエリアなのですが、HIVの陽性率が国内でも際立って高い地域です。

ヴィクトリア湖で獲れる魚を商って生計を立てている貧しい女性たちは、漁師から魚を仕入れるために売春をしなくてはならないことがあり、そのためにHIVに感染してしまうという記事を読んだことがあります。

私たちの医療キャンプに来たある女性は、自分が陽性であることは知っているが、夫に怒られるのでHIVの薬を飲むことができないと言っていました。このエピソードに私たちは衝撃を受けましたが、ケニアではよくあることだそうです。

自分が陽性であることを知らずに出産して、子どもに感染させてしまうことも多々あります。
その子たちは生まれた時からHIV陽性者なのです。

今年の世界エイズデーのテーマは‘Right to health’(健康である権利)だそうです。
日本ではHIV/AIDSは一般的にはそれほど深刻に受け止められているわけではありませんが、世界的にはまだまだ深刻な問題です。

私はアサンテ ナゴヤの活動に参加するまではこうしたことについて何も知りませんでしたが、これからもせめて年に一度はこうしてHIV/AIDSについて考えてみたいものだと思っています。