日本鍼灸師会「けんこう定期便 No.26」

こんにちは。帰来堂鍼灸療院の坂光です。

先日、私も所属しております業界団体の公益社団法人日本鍼灸師会から会報とともに「けんこう定期便」という冊子が届きました。

まだいくつか残っておりますので、ご来院の方に差し上げます。

モクサアフリカ特集

表紙にモクサアフリカの伊田屋幸子さんが写っているので驚きました。
日本の直接灸を広めている彼女のモクサアフリカでの活動を特集しているのです。

「お灸道創始者」という肩書にいささか鼻白む思いを抱いたのは私だけはないことでしょう。
何千年もの歴史があるお灸に関して、新たに「道」を創始したというわけで、それをしかも日本鍼灸師会発行の冊子に掲載するのですから、大胆なことです。

伊田屋さんはモクサアフリカの広報を担当されていて、アメリカやヨーロッパで日本式のお灸の教育・啓発活動をなさっています。パイオニアといってよいご活躍です。

海外でお灸を広める活動を進めるためには「お灸道」のようにストレートな名前が必要なのかもしれません。
そのように考えて納得しました。

それにしても短期間でよくここまで来られたものです。
私は彼女が最初に日本で講座を開催された時のことを知っていますが、その時は日本の鍼灸師の反応は決してよいものではありませんでした。
ユキさんの努力と持ち前の明るさの賜物でしょう。

ユキさんの記事は日本鍼灸師会のサイトにもアップされていますので、ぜひご一読ください。

「熱くない」日本の直接灸を世界へ、未来へ

ケニアでのお灸:アサンテ ナゴヤでの医療ボランティア活動

私がユキさんと初めて会ったのは2014年に渡英した時のことです。
バーミンガムにモクサアフリカのマーリン・ヤングさんに会いに行ったのです。

私は、それ以前からアフリカ支援 アサンテ ナゴヤの医療キャンプに参加する形でケニアで鍼灸治療をしていました。
お灸を指導して現地に広められたらと思い、インターネットを検索してイギリスのチャリティ団体MOXAFRICAを発見したのでした。

イギリスの鍼灸師が日本の昔の論文を再発見して、南アフリカとウガンダでHIV陽性の薬剤耐性結核患者にお灸をして効果をあげているという話には興奮させられました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その年の秋の医療キャンプにはモクサアフリカさんから頂いたテキストと大量のもぐさを持って行きました。

ケニアのアセンボとゲム・イーストという2か所の農村でお灸の指導をしました。

写真の赤いTシャツを着た男性はダグラスさんという方です。彼は現地協力団体RUNELDの理事で、HIVカウンセラーでもあります。

ダグラスさんはその後地元でHIV/AIDSの啓発活動を続けながら、村の人たちにお灸のやり方を教えて下さっています。