フレデリック・ダグラスの名言『実践ビジネス英語 Quote…Unquote』より

強い子どもを育てるほうが、壊れた大人を修復するより簡単だ。
~ “It is easier to build strong children than to repair broken men.”

フレデリック・ダグラスは19世紀のアメリカ人で奴隷として生まれ、独学で学び、奴隷制度廃止運動家、政治家として活動した人だそうです。
11月22日放送の実践ビジネス英語で、この彼の名言が紹介されました。

強い子どもを育てることは必ずしも容易なことではないでしょう。
でも壊れた大人を修復することは間違いなく困難なことです。

幼少時に体験した事柄は、それが良いことであっても悪いことであっても、その人の生涯を通じて強い影響力を持つものです。

奴隷として生を受けたフレデリック・ダグラスは、自ら運命を切り開いて生きた人だと思いますが、それは大変な困難をともなうものであったことでしょう。

幼くして母親と引き離され、父親が誰なのもわかりませんでした。
12歳の時に女主人に文字を習ったのですが、それは当時違法行為でした。
その後、奴隷の境遇から脱出してニューヨークに行き、それ以降奴隷制廃止運動に尽力し、現在では「公民権運動の父」と呼ばれています。

子どもの頃の過酷な環境が彼個人にどんな影響を与えていたのかはわかりません。
とても強い人で、だからこそ自分の信じる正義を貫いて生きることができたのでしょうか。
あるいは自分もまた”Broken men”の1人だと思っていたのかもしれません。