実践ビジネス英語 Lesson 2 Workplace Trends〜職場の動向
こんにちは。
帰来堂鍼灸療院の坂光です。
引き続き、NHKラジオ第二の番組で英語の勉強を続けています。
実践ビジネス英語の4月後半は「Workplace Trends〜職場の動向」というタイトルで、アメリカの企業における働き方がテーマです。
ビニエットでは、フリーランスや在宅勤務が増え、多様性のある働き方がなされている、といった会話がなされています。
実践ビジネス英語の魅力の1つは、ヘザー・ハワードさんが語句の解説のために提示される例文です。
例えば”Become outdated : 時代遅れとなる”の説明として
He has very outdated ideas about women in the workplace. : 彼の職場の女性についての考え方は全く時代遅れだ
という例文がありました。
最近の世相を反映しているみたいです。”very outdated”ですから。
Acupuncture has gone mainstream in the United States:アメリカでは針灸は普通のことになっています
4月18日(金)の放送では”acupuncture~鍼治療”が取り上げられました。
Mainstream: “Mainstream” refers to what most people, do, you know,
what’s considered standard in some situation.
We also say, go mainstream or become mainstream.
Become common practice, become ordinary.
Ah, acupuncture has gone mainstream in the United States.
Not exotic, not considered exotic anymore.(ブログ「ビジネス英語ディクテーション」より)
訳してみます。
主流:「メインストリーム」とは、大抵の人がすること、つまりある状況においては普通だと考えられていることについての言葉です。
“go mainstream”とか”become mainstream”という言い方もします。
一般的な行為、普通のことになる、という意味です。
えー、「針灸はアメリカでは普通のこととなりました。」
風変りではない、もう外国の不思議な習慣だとは見なされていない、ということです。
アメリカでは鍼灸がメインストリームになっているって本当でしょうか?
ニューヨークのような大都会では鍼灸院もたくさんあるようですけれど、大抵のアメリカ人が普通に鍼灸治療を受けているとまでは考えにくい気もいたします。
ここは”not exotic”というところではないかと想像します。
東洋の風変りな習慣として、奇妙なものと考えられたりはせず、一般に認知されるようになった、といったところではないでしょうか。
Sushiはもうordinaryなものになっているでしょうけれど、acupunctureはまだそこまでではないかもしれません。
日本では、鍼灸治療を受けるのは普通のこと?
ではわが国ではどうでしょう?
鍼灸の業界はこの10年でずい分変わりました。
規制緩和によって、鍼灸の国家資格が取れる学校が新設されたことや美容鍼がブームのようになったことなどによって、鍼灸業界の様子は以前とは大きく違ってきていると感じます。
でも、日本人にとって鍼灸院が身近なものであるかというと、まだまだとてもそうは言えないでしょう。
鍼灸という治療があることは皆さんご存知で、not exoticだとは思いますが、受けたことがない方がほとんどでordinary practiceとはとても言えないのではないでしょうか。
extraordinaryではさすがにないと思いますけれど。
残念ながら、東洋医学、伝統医療として認知されているのかどうかもわかりません。
しかし、これからおそらく10年もすれば、鍼灸を取り巻く状況は大きく変わることでしょう。
鍼灸師は講習会などに参加して熱心に勉強していますし、鍼灸の効果に注目する医師も増えています。
私は先日も天津での短期研修にてそのことを強く感じました。
鍼灸師の地道な努力がよりよい治療に結び付き、相応な注目と敬意を私たちの社会においても頂けるようになる時が来ることを信じています。
その時は”Acupuncture is mainstream in Japan.”と言えるでしょう。