こんにちは。帰来堂鍼灸療院の坂光です。

映画「この世界の片隅に」については2回にわけて感想を書きましたので、もう十分かもしれません。
2回の記事はこちらこちらです。

他の方のブログやFacebookの投稿などを読ませていただきながら、色々思うところがありました。
やはり子どものころのことなので、引きずっているんですね。
自分が考えるのが正しい、と言いたいわけでは全くなくて、自然に思いが出てきてしまうということです。

毎日新聞の『<記者の目>「この世界の片隅に」を広島で見て=竹内麻子(広島支局)』という記事を読んで、当たり前かもしれませんがプロの人は文章が上手いですね。短い文章でわかりやすく要点がまとめられています。

記事の中の「悲しい空気を前面に出していないところがよかった」という29歳の男性の感想には、「十分に悲しい歴史と向かい合ったのですか?」とやはり聞きたくなります。

「戦争はあんな生やさしいものではなかった」と話す被爆者の女性の思いを読むと、当然そうした感想はあるでしょうし、またなかなか言い尽くせない複雑な思いがあることだろうと想像します。

「映画を見た多くの人が友人に勧めたり、現地に足を運んだりと、戦争について考える一歩を踏み出した。」ということで、それはやはり素晴らしいことです。

私にとっては、原爆を扱った映画の主題は原爆以外ではありえません。3回もブログを書きましたが、結局言いたいのはこれみたいです。
この映画を観て、「日常の大切さ」などを感じるのは自然なことではありますが、そうした抽象的な思いだけでなく、戦争や原爆といった具体的な事実、歴史に向かい合うきっかけにしてもらえるといいなと思います。