こんにちは。
帰来堂鍼灸療院の坂光です。

私は2011年からケニア奥地の農村での医療ボランティアに参加していて、主催団体の特定非営利活動法人アフリカ支援 アサンテ ナゴヤの理事も務めています。

昨日はアサンテ ナゴヤの講演会と総会が開催され、出席して参りました。
会場は、名古屋市昭和区の聖霊病院内の『聖霊ホール』でした。

講演会は

『ケニア・ゲム村における 医療活動について』
内海 眞   アサンテナゴヤ副理事長

『アフガニスタンにおける中村哲医師の活動とペシャワール会』
村上 優  独立行政法人 国立病院機構 榊原病院 院長

ということで、内海眞先生による私たちアフリカ支援 アサンテ ナゴヤの活動のご報告に加え、
ペシャワール会会長の村上優先生をお迎えしました。

ペシャワール会については、中村哲医師によるアフガニスタンでの活動が大変有名で、テレビ等でご覧になった方も多いことでしょう。

私も一時期会員だったこともありますし、昨年NHKのETV特集で放送された「武器ではなく、命の水を〜医師・中村哲とアフガニスタン」を観て、感動した覚えがあります。

【番組の見どころは?】
長い戦乱状態にあるアフガニスタンで、戦火以上に人々を苦しめているのが「干ばつ」です。いまでも国民の3分の1の760万人が食料不足に苦しんでいると言われています。医師・中村哲さんは用水路を建設し、乾いた大地を農地に復活させようと奮闘しています。数々の苦難を乗り越え用水路に水が流れ始めると、奇跡のような光景が現れます。乾いた大地が広大な農地へと蘇り、人々の穏やかな暮らしが戻り始めます。武器や鉄砲でな無く水が取り戻した平和を見ていただければと思います。(NHKのサイトより)

村上先生は、中村先生が最初にアフガニスタンに行かれた時から親しくお付き合いされていた方で、ずっとその活動を支えていらっしゃいました。
その長い活動についてのお話をお伺いすると、本当に様々な困難を乗り越えて、アフガニスタンの人々とともに歩んでいらしたということがよくわかりました。
今回はご参加くださった方々にアンケートをお願いしたのですが、皆様異口同音に感動を綴ってくださいました。

ペシャワール会の壮大な計画と比べると、私たちアフリカ支援 アサンテ ナゴヤの活動はささやかなものと言わざるを得ませんが、今回は私たちもうれしいご報告ができました。

   

アフリカ支援 アサンテ ナゴヤは、支援してくださっている皆さま方からのご寄付で2014年にケニア奥地の農村ゲム・イーストにコミュニティセンターを建設しました。

翌年には井戸掘削のための募金も実施したのですが、そうした工事がようやく完了し、ケニア政府の認可も得られてセンターが『聖テレサ・アサンテ ナゴヤ診療所』としてオープンしたのです。
講演会の会場内に、現地から送られてきた写真をA1に拡大して展示させていただきました。

私は2011年からアサンテ ナゴヤの理事を務め、現地との連絡を担当し、ずっとケニア側のパートナーとのメールでも話し合いを続けてきました。
この度こうして医療施設の開設にまで至り、感無量です。

講演会の後には、NPO法人としての総会を開催し、会員の皆さま方に昨年度のご報告と今年度の計画をご提示差し上げ、ご了承いただきました。

会の後は村上先生を囲んで懇親会を催しました。
ネパールでのボランティア活動をされている鍼灸師の方がご出席下さり、親しくお話をすることができ、とても楽しいひと時でした。