下に厚く、上に薄く。これで健康、人も社会も

昔から冷えとり健康法を広める活動をしているファイブそっくすさんから会報が届きました。
曰く『今こそ、社会全体にも冷え取りが必要です!』
いつもは冷えとり健康法のやり方、病気や毒出しに対する方法など、健康についてのこと が書かれている会報なので、こうして社会的な事柄が取り上げられるのは珍しいのですが、昨年の震災以降の日本社会の状況、そして今回の衆議院選挙を踏まえてのことでしょう。
これは長く冷えとり健康法をやっている者としては共感できることです。

下に厚く、上に薄く。これで健康、人も社会も

これは進藤先生が講演などでしばしば仰っている言葉です。

冷えとり健康法では下半身を温めます。靴下をたくさん重ね履きして 、まず足先を一番に温めます。
次に下着やレッグウォーマーで足首からふくらはぎを温めます。
下をたくさん着るとさほど寒さを感じないので、上半身は薄着です。とっくりセーターなどは避け、できれば襟元は開けるようにします。
このように下を厚くして温かくすると同時に、上を薄くして少し冷やすようにします。
人間の身体は心臓や脳が上の方にありますから、このやり方で身体全体の冷えがとれやすいバランスの取れた状態になる、というものです。

冷えとり健康法は病気を治すためだけのものではない、というのは進藤先生が強調されていたことでした。
冷えとり健康法の考え方は社会にもそのまま当てはめることができます。
社会においても、あるいは家庭や人間関係、自然環境などにおいても、下に厚く、上に薄くするのが健康 だということです。
実際の世の中ではこのようなことはなく、強者はますます豊かになり、弱者はますます貧しくなるようなことがしばしばです。

わが国では震災以降、経済的な不況も相まって、社会には不安が大きくなっているように思われます。
この不安な状態は社会全体に「冷えが強く、毒が溜まっている 」状態と言えます。
浮足立つ、という言葉もあるように、不安だと足元がぐらつき、下が薄くなります。 そして不安からあれこれ思いめぐらし、短慮になりがちで、頭に血が上って、上に厚くなりがちなのです。

会報は「将来にわたって、放射能汚染の心配のない安全な暮らし、生命が脅かされないような平和な暮らし、豊かな自然に囲まれて暮らす穏やかな暮らしが続くようにするにはどうしたらよいか?じっくりと考える時ではないでしょうか?
冷え取りでは、早く健康になりたいと焦らないことが大切です。世の中の動きに対しても同じように早く成果がでないからと、すぐにあきらめないで粘り強く注視していきましょう!」と結んでいます。

進藤先生は医師として患者の健康に献身すると同時に、人としての正しい生き方や社会全体の正しいあり方について深く考えていらした方だと思います。
ですから私の参加していた治療家向け講習会でも、社会のこと、歴史のことについてのお話が多くありました。
そうして冷え取り的な世界観を教えて頂いていました。

最近のブームのようになっている冷えとり健康法は、女性のおしゃれで快適な生活を提案するような感じがあり、長く冷えとり健康法に関わってきた私のような者には正直言って違和感があります。
でもきっと快適さから冷え取りに入ってきた方の中から、進藤先生の思想に触れようという人たちもきっと出てくるでしょうから、こうして間口が広くなったのは本当に良いことなのだと思います。

 

映画「フローズンリバー」
アメリカ社会の端っこで生きる二人の女性が次第に心を通わせていくドラマにじわっと感動させられる。
ここは社会の末端の冷えているところ。