鍼治療を受けることへの障壁

アイルランドのシャノン地方の鍼灸院Sunrise Acupuncture Therapyさんの投稿をシェアさせて頂きます。

鍼治療への障壁の1つは、「鍼をすることは痛みに耐える体験ではない」ということを理解してもらわないといけないことです。
鍼はあなた自身の身体が持っている天然の鎮痛作用を発揮させる方法なのです。
デューク大学 Tong Joo Gan博士

この写真に付けられたコメントは以下です。

A COMMON PHRASE PEOPLE TEND TO USE WITH RECEIVING ACUPUNCTURE IS THAT IT HURTS OR ITS PAINFUL. THIS IS NOT ENTIRELY THE CASE. 👉 YOUR BODY IS THE ONE THAT’S IN PAIN AND BY RELEASING THE QI AND BLOOD TO HELP REPAIR THE AREA IS THAT PAINFUL EXPERIENCE. . MANY HAVE SAY THAT IT HURTS BUT BY THE TIME THEY HAVE GOT OFF THE BED THEY FEEL 💯 TIMES BETTER THAN WHAT THEY HAD BEEN WHEN THEY WALKED THROUGH THE DOOR. . THE AIM IN ACUPUNCTURE IS TO HELP REPAIR YOU, MIND AND BODY .

鍼についてよく言われることは「痛い」ということです。これは必ずしも正しくありません。身体が痛む時に、氣と血を開放して身体を治そうとするときに痛みを感じることがあるということです。鍼をしているときは痛くても、治療が済む時までには、鍼灸院にやって来た時と比べると100倍気分がよくなっていると多くの方に言っていただいています。鍼治療の目的はあなたの心と身体を治療する手助けをすることです。

初めての鍼治療

帰来堂鍼灸療院の初診の患者さんの内、鍼治療自体も初体験という方の割合は少なくありません。きちんと数えていませんが、少なくとも半分以上の方は初めてだと思います。

日本では鍼灸治療の存在は一般に認知されていると思いますが、自分で受けたことがある、あるいは受けてみようと思う方はまだまだ少ないのでしょう。
鍼は「痛くて怖いので、なるべく受けたくない」のだけれど、ぎっくり腰などでやむを得ず鍼灸院の扉をたたいたというケースはよく見受けられます。

初めての患者さんは「鍼は痛いのでは?」という不安を抱いていらっしゃるでしょう。
接触鍼という方法や、殆ど鍼を刺入しない術式もありますが、帰来堂鍼灸療院では身体に鍼を刺しますので、「全く痛みが無い」というとやはり嘘になってしまいます。

鍼は注射とは違います。はりきゅう治療の刺激の量は患者さんの感覚に合わせるものだと考えています。
強い刺激が好きな方もあれば、敏感な方もいらっしゃいます。特に初めての時は不安と緊張がありますから、鍼の刺激を強く感じやすくなっているのが普通ですから、痛みがでないように優しいはりを心がけています。
帰来堂鍼灸療院の患者さんの多くは「鍼が身体に入っていることはわかるけれど、問題にするほどの痛みはない」と言って下さいます。

まれに恐怖心や不安感がとても大きい方の場合に、痛みを強く訴えられることがあります。
そのような場合でもさらに刺激量を減らしたり、他のやり方を試みることで治療効果を出せるように努めています。

難しいのは、治療を受けるご本人が納得していない場合です。
ご家族などに無理に連れて来られただけで、ご自身ははり治療を受けたい気持ちがないというケースです。
そうした場合は心を開いていただけなかったりして、治療がなかなかうまくいきません。
はりきゅうの治療は患者さんと施術者の共同作業のようなところがあり、お互いの信頼関係が重要だと感じています。

アイルランド、シャノン地方

シェアさせて頂いたSunrise Acupuncture Therapyさんはアイルランドのシャノン地方で鍼灸院を営んでいらっしゃるとのことです。
美しいところでお仕事をされていて、羨ましい気がいたします。

私も旅行でアイルランドを回ったことがあるのですが、本当に美しい景色がたくさんあり、感動しました。
シャノン地方の名所の1つに「モハーの断崖」という絶景で有名な場所があって、とても強く印象に残っています。