「町山智浩のアメリカの今を知るTV With CNN」

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こんにちは。
名古屋市千種区池下にある「冷えとり健康法の治療院」帰来堂鍼灸療院の坂光です。

とても面白いテレビ番組をご紹介いたします。

『町山智浩のアメリカの今を知るTV With CNN』

町山智浩さんは映画評論家です。
いつもよい映画を紹介してくれて、映画の背景についてもわかりやすく解説をして下さる方です。

『アメリカの今を知るTV』はBS朝日で放送されています。
深夜なので録画して観ています。

「CNNドキュメント刑務所のフェミニズム教育」は7月21日の回だったのですが、昨晩ようやく観ました。
興味深い内容だったのでご紹介したいと思います。

CNNドキュメント刑務所のフェミニズム教育

 

http://wokedaddy.com/2018/06/01/key-masculinity-documentary-the-feminist-on-cellblock-y/

CNNドキュメント
刑務所のフェミニズム教育
FBIの統計によると殺人事件のおよそ9割が男性によって引き起こされているといいます。その原因のひとつが「男らしくなければいけない」という男性の思考にあるのではないか?その考え方に基づきカリフォルニア州の刑務所では更生プログラムとして男性受刑者同士によるフェミニズム教育を取り入れました。その様子に密着したCNNのドキュメンタリ―を紹介。その中心となる受刑者は実はラップアーティスト。彼はどんな人物なのか?そしてこのプログラムは犯罪の抑止にどう繋がるのか?町山が解説!BS朝日ホームページより)

「男らしさ」は私たちにもしっかり刷り込まれていて、日本でも肯定的に受け入れられている概念ではないでしょうか。

「男らしくなければいけない」という考えを少なからず重荷に感じている男性も多いでしょう。
私自身もそうです。

でも男らしさについて疑問を呈したり、否定したりすることはなかなかできません。
自分が男らしくないということを公に認めることになってしまうからです。
それはある種のタブーと言ってもいいくらいだと思います。

昔やんちゃだった芸能人の話は好まれているようですが、そこでは「不良だった過去」は誇らしいものとして語られます。
それによって男らしさを証明できるからでしょう。

番組に出てくる受刑者の1人は、子どもの頃芸術好きだったと話しています。
でも成長するとともに、芸術好きである自分を隠して、暴力的にふるまうようになってギャングに仲間入りしたのだそうです。
その方が男らしいから。

生きていく上で男らしくあることが求められ、そのためには暴力的であることが良しとされている。
そして銃を手にするようになり、犯罪を犯して刑務所に入れられてしまう不幸な人生となった。
番組ではそのように語られていました。

そのような人生を変えるための鍵は、フェミニズムを学んで自分の男性性を見直すことだ、ということで
更生プログラムとして男性受刑者同士によるフェミニズム教育を取り入れたということです。

男性性と女性性~陰陽のバランスを重視する東洋医学

東洋医学はバランスを重視する医学です。

中国の古代哲学である陰陽五行論を基礎としています。

陰陽論では万物は陰と陽に分けられ、同時に陰と陽を内在しているとしています。

男性は陽、女性は陰に配当されますが、男性の中にも陰と陽があり、同様に女性にも陰と陽の両面があるという哲学です。

男女における陰陽の配当は生殖器の違いによるものです。
生殖器が外に出ている男性は陽、内に蔵している女性は陰となります。

いわゆる男らしさ、女らしさは派生した考え方であって、陰陽論とは別物だと思います。
自然をあるがままに捉えて万物の法則を把握しようとするのが陰陽論です。
「男性はこうでなくてはいけない」「女性はこのようなことをしてはいけない」というのは人間が考えた社会的な価値観ですよね。

男性性、女性性という言葉はジェンダー的ですので、陰陽で考える方がよいように思います。
陰陽の考え方からすると、陰と陽の両面を内在しているのが自然だし、そのバランスが取れていることが健康の条件です。
男性も女性も性質として陰陽の両面が調和していることが大切です。
陰陽に偏りがあるのはよくありません。
心身両面における調和。

番組に出てきた受刑者の話では、一様に子どもの頃に健全な環境になく、生き抜くためには男らしく振る舞う必要があったということでした。
不健全な環境が偏った考えを生み出し、犯罪につながったということです。

男性受刑者が更生プログラムで自らの男性性に向かい合うのは大変に勇気のある取り組みですね。