1970年のジョン・レノンの最初のソロアルバム「ジョンの魂」 (John Lennon/Plastic Ono Band) は名盤です。

このアルバムのミレニアム・エディションにはオノ・ヨーコさんへのインタビューが収められているのですが、俳句の影響について聞かれて「ジョンは『蛙飛び込む水の音』がとても気に入っていた」と答えています。日本で芭蕉直筆(!?)の『蛙飛び込む水の音』を買って帰ったのだとか。

芭蕉は五行論にも通じていたようで、私の師匠がよくそうした話をして下さいました。
奥の細道に「石山の石より白し秋の風」という句が収められています。
五行論とは万物は木・火・土・金・水の五つの要素で成り立っているという考え方です。
季節における秋、色における白はどちらも金に属しています。そこで「白い秋の風」という表現をしているのです。

五行論は鍼灸医学の基礎となる思想で、身体は五臓を基礎として考えます。五臓においては肺が金に属しています。

 

 

最近久しぶりにジョンのCDをよく聞いていて、そこから連想したことを書きました。
ジョンの歌を聞いているとどうしても悲しみを感じてしまいますね。