ケニアから帰って2週間弱。
ケニアに行って何か変わったのか?
自分で自分が変わった、変わったというのはちょっと恥ずかしいことだけど、やっぱり初めてのことだらけだったし、大きな経験だったのだとは感じています。
ケニアの村に通って診療した経験が身体に今もありありと残っているみたいな。

行く前に感じていたアフリカとの距離感についてはやはり変わったと思います。
村の人や現地のNPOの人たちと交流してきたことが、観光とは一味違った感覚をもたらしてくれました。
村には村の営みがあるし、そこに住む人たちにもそれぞれの価値観や人生観があります。
当たり前だけど、それを実感しました。
帰国して、アフリカの話をするときに「アフリカ人は○○だから」とか「むこうは○○なんでしょ。」といった発言に接すると違和感を覚えます。
行く前は結構自分もそうした言い方をしていたと思うのですが。

何年か前から帰来堂として途上国援助のためにプランジャパンという団体を通じて、寄付をしてきました。
この団体は単にお金や物をあげるのではなく、途上国のコミュニティの課題を解決することに協力し、コミュニティの自発的な発展を促すというものです。

ここ何年かはケニアの男の子を通じて寄付をしてきましたが、そこのプロジェクトが終わったようで、今度からはセネガルの男の子とのお付き合いが始まりました。
セネガルがどこにあるのかもわかっていない私ですが、送られてきた資料の見方は以前とは違います。

セネガルの少年は両親がいなくて、親戚と暮らしている。
石の家に住んでいて、床にはタイルが貼って張るみたい。
学校まで30分以内で行ける。
水は川から汲んでいて、その川は1キロ以内にある。ただし水は清潔ではなく、感染症にかかることが少なくない。
トイレは村の共同トイレを使う。
30分くらいのところに医療機関がある。

これは私が行ったケニアの村よりはよい条件ではあります。
こういう生活がどんなものなのか、ケニアに行く前よりはイメージを描きやすくなったと感じています。