実践ビジネス英語 「30歳からの友達づくり」より

今週の実践ビジネス英語はMaking Friends After 30~「30歳からの友達づくり」です。

登場人物の親友が交通事故で急死という、いつもとは一味違うヘビーな話題で始まりました。

その中で
“I just can’t come to terms with it.” 『どうしても、そのことを受け入れられなくて』
というセリフがあります。

『Come to terms with』とは
1.(人や組織と)折り合いをつける、妥協する

2.(不快な事や困難なことを)受け入れる、甘受する
という意味です。(英辞郎より)

termという単語は通常、「時期、期間」を意味しますが、複数形のtermsには「契約、同意、折り合い」という意味があります。

映画『グローリー/明日への行進』

苦しみと折り合いをつける

”come to terms with it”とは「そのことと折り合いをつける」ということです。

直訳すると「それ(it)と同意(terms)まで来る(come)」ということになるでしょうか。

有名なプロテスト・ソングに”We shall overcome(勝利を我等に)”があります。
この”overcome”は「越えて(over)やって来る(come)」から、「乗り越える、(相手に)打ち勝つ」という意味です。

“Overcome”して、勝利を手にすることができれば、それに越したことはありませんが、実際にはなかなかそうはいかない場合もあるものです。
今回の「実践ビジネス英語」のビニエットで言えば、交通事故で親友を喪った心の傷が癒されることはないかもしれません。
そうすると”come to terms with it”でなんとか”terms”、折り合いをつけられるところまでたどり着くように努めるしかないのではないでしょうか。

帰来堂鍼灸療院で診療をしていて、患者さんから様々なお話を伺います。
プライベートな悩み事をお聞きすることもよくあります。
それぞれの方の悩み、苦しみがストレスになり、結果として身体の不調につながっているのを実感します。

そうした悩みをきれいに消し去ることは、そう簡単ではなさそうですが、なんとか心身両面において折り合いをつけて頂けたらと思います。
帰来堂鍼灸療院での鍼灸治療を通じて、少しでもそのためのお手伝いができたらと日々の診療に勤しんでおります。