Independentとは「独立、従属しない」という意味

こんにちは。帰来堂鍼灸療院の坂光です。

“Independent”という言葉について考えてみたいと思います。
先日来Independentを「個人」と訳した報道が話題になっています。

Independentは辞書によると
主な意味は
独立した、自主の、自治の、自由な、(他に)頼らない、自主的な、独立して、
(…に)頼らないで、依存しないで、独立心の強い
とあります。(Weblioより)

dependent(従属した)の否定形で、何かに従属する立場ではないという意味です。
報道の「個人」は公(publicあるいはofficial)に対する私(private)のようなニュアンスが感じられますのでやはり語訳でしょう。

イギリスの新聞にインデペンデント紙がありましたが、「政治的にどこにも属さない」ということからこの名前になったそうです。ジャーナリズムの独立した立場を表明しているわけですね。
この名前に「個人の立場」という解釈が成り立つとしたら、おかしな感じになってしまいます。

イギリスのインディペンデント・レーベル

私にとってIndependentと言えば、イギリスのインディペンデント・レコード・レーベルです。
ラフ・トレードやスティッフといったレーベルが70年代後半から80年代のパンク・ニューウェーブの時代にオルタナティブな音楽を世界に発信していたのです。

この場合のIndependentとは、既存の大手レコード会社から独立しているレーベルだということです。
レーベルに所属するバンドは、従来のメジャーな音楽とは「別の」オルタナティブな音を出していました。
IndependentやAlternativeは、アンダーグラウンドとかマイナーとは違った、DO IT YOURSELF精神を持ったパンクの気概を感じさせる、わくわくする言葉だったのです。

そうした音楽はその後「インディーズ」と呼ばれるようになり、音楽以外のジャンルにも広がって一般化していきました。