今回はNPO法人アフリカ支援 アサンテナゴヤの事業であるケニア無料医療キャンプに参加させて頂くことになりました。
ビクトリア湖近くの無医村にて無料で医療を提供します。
私は鍼灸チームに所属します。
ナイロビのスラム地区にも訪れる予定です。

 

ケニア無料医療キャンプ

今回のケニア行きは、実は4月ころから進めていた話です。
「ケニアに行って、ボランティアで鍼灸治療を」という募集のメールが来たのです。
何か新しい試みをしてみたいと思っていた私にはとても魅力的に感じられるものでした。

とはいえ、アフリカは遠い。それに危ない。
自分にはアフリカにボランティアに行く必然性などあるだろうか?(東北ならともかく)
実はここ数年プラン・ジャパンを通じて、ケニアの男の子を援助してはいるのだけど、あまり熱心にレポートも読んでこなかったし…
自分は椎名誠みたいにどこでも行ってやるというタイプではないのだ。
そもそもケニア人は鍼というものを知っているのだろうか。

そんなこんな数日間迷ったあげく、思い切ってアサンテナゴヤに連絡し、参加することになりました。

アサンテナゴヤとして無料医療キャンプで鍼灸治療をするのは、今回で2回目とのこと。
前回は鍼灸師は1人でしたが、今回は2人体制にしたいということで募集したそうです。
足を引っ張らないよう、頑張ってこようと思っています。

 

アフリカ

ケニア行きが決まってから、ネットなどで研究してみようと思いました。

ケニアは情報が少ない。
本を読んでもよくわからない。
ガイドブックを読むと恐くなる。

という感じでした。

行って、体験してみないとわからない、というのは最初からわかっていました。
何がよくわからないかというと、情報を集めても、ケニアとの距離感が縮まらないのです。

ちょうどアフリカを題材にしている映画もやっていたので観てみました。

『おじいさんと草原の小学校』

『未来を生きる君たちへ』

それぞれよい映画でしたが、距離は縮まりません。
アフリカを総体としてとらえ、社会的歴史的に位置づけるということはあっても、アフリカに住んでいる個々の人たちの内面に入り込んでいくようなことはあまりないからです。
主要な何人か以外は「現地人」「アフリカの黒人」「アフリカの子供たち」といった没個性的描き方しかなされていません。

私自身、結局そのような距離感を持ってアフリカを見てきたのだと思います。

今回実際ケニアに行くことで、その距離感に変化が生じるのかどうか。
そしてそれを今後の帰来堂の活動にどうつなげていくのか。
そんなことがテーマなのかなと今は思っています。